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1. 友禅斎と友禅染 2. 各地に伝わる友禅の技 3. 友禅染のできるまで 4. 着物の花鳥風月 |
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3. 友禅染のできるまで
美しい多色染めを実現させた友禅染。京友禅では型紙を用いた型友禅も多く行われていますが、ここでは、友禅のはじまりである手描友禅の工程をご紹介します。 |
1.下絵絹100%の白生地の中から図案や配色に合う織り方や地紋の柄を選び、着物の寸法を取ります。図案が複雑な場合は、生地を裁断して実際の仕上がりに仕立てます。これを「仮絵羽(かりえば)仕立て」といいます。
図案家の描いた模様を元に、仮絵羽仕立てをした白生地の上に、下絵職人が青花液(あおばなえき)をつけた筆で下絵を描きます。青花液は水で洗うときれいに色が落ちるため、下絵に使われています。青花液には青い花びらを絞って作るものと、化学的に作られた「化学青花」を使って作るものがあります。 |
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2.糊置き 染色をするとき、下絵の線や模様の入る部分に、地の色が染まらないように、糊を置いて防染します。これを「糊置き」といいます。「糊置き」には下絵の線の上に糊を置く「糸目糊置き」と、模様の部分を覆う「伏せ糊置き」があります。糸目糊置きには主として水に溶けないゴム糊を、伏せ糊置きにはもち米と白ぬかから作った糊を使います。これらの糊置きは専門の職人によって行われます。
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3.引き染め 糊置きの済んだ生地は、引き染め工場に運ばれます。生地は全体のしわを伸ばして平らな状態に張り、「地入れ液」を塗って自然に乾かします。「地入れ液」は染料のしみこみをよくするために生地に塗る液で、大豆の絞り汁「豆汁(ごじる)」やふのりを混ぜて作ります。生地が乾いたら、模様以外の地の部分を、布の裏と表の両面を色むらの出ないように刷毛を使って染めていきます。これを「引き染め」といいます。 引き染めの済んだ生地を蒸気で蒸して、染料を定着させます。蒸上がったら、水洗いをして伏せ糊を落とします。ここで洗い落とされるのは伏せ糊だけで、糸目糊はまだ布の上に残っています。 |
4.色挿し(いろさし)模様の部分を染める工程を色挿しといいます。生地はたるみの出ないように裏から伸子(しんし)という細い竹串をかけて張り、模様の部分に豆汁を塗っておきます。白色部分に貝殻を砕いて作る胡粉(ごふん)を塗り、その後はうすい色から濃い色へ順番に色を挿していきます。 色挿しは染料を刷毛や筆で生地に深く入れ込むようにします。塗るというよりも挿すという方がふさわしい作業です。 色挿しをする時は、染料が生地上に溜まってムラができないように、生地を熱で乾かしながら行います。そのため作業台の下には真夏でも電熱器や炭火を入れています。 |
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5.蒸し・水元(みずもと) 色挿しの済んだ生地を蒸気で蒸して染料を定着させます。蒸し終わった生地は水元の工程へ回します。生地に付いている糊や薬、染まりきらずににじんでしまった染料などを水で洗い流します。昔は水元は川で行い、友禅流しは京都の風物詩でしたが、現在では環境問題のため屋内で地下水を使って行っています。 ゴム糊の糸目糊は水では落ちないため、化学薬品を使って落とします。水元が済んだ生地を乾かし、熱でしわを伸ばし、生地幅を整えます。 |
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6.地直し・加飾(かしょく) 染色の工程が終わった後、染めむらや汚れがないかを調べて修正する「地直し」を行います。出来たものをさらに華やかにするために、金・銀を加えたり、絹糸で刺繍をほどこしたりすることを加飾といいます。加飾には金箔や銀箔を使った「金彩」と刺繍「京繍(きょうぬい)」があります。最後に仕立てを行って完成です。 |
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