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風雅の心を形にする | |
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朝鮮うちわから京うちわへ
朝鮮うちわが日本にもたらされたのは南北朝時代ですが、"差し柄"の構造が定着したのは江戸時代になってからです。当時、宮廷御用として名を馳せた、土佐派や狩野派の絵師たちが絵を描いた、「御所うちわ」が始まりだったといわれています。それ以来、柄を黒塗りにしたり、蒔絵を施したりする豪華なうちわが現われるようになりました。 現代の京うちわとしてまず思い浮かぶものに、「すかしうちわ」があります。絵柄の部分にのみ紙を貼り、素通しの部分を残したデザインは、肌にあたる風からではなく、目で見ることで涼しさを感じてもらうという考えから生まれたもので、伝統に新しい風を取り入れた、現代の京うちわの代表といえます。 |
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魔除けから贈り物へ
商(あきない)の世界では、昔から得意先へのお中元など季節の挨拶として、うちわは広く配らてれきました。夏場に街頭で配られるうちわも、こうした歴史から生まれたものです。商人が、意匠をこらしたうちわを得意先へ送るという風習はいまだに根強く、特に注文製作であつらえるうちわは、その店のセンスや気風をアピールするのに格好のメディアとして、現在でも活躍しています。 |
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クチュリエとしてのうちわ師
うちわ師は顧客と打ち合わせる時に、相手の顔の大きさ、手の大きさ、稽古事、宗派などの細かい点にまで気を配ってデザインの提案をするといいます。それはまさにオーダーメイドならではの質の高い仕事です。優れたうちわ師になるには、茶の湯、俳句、能、舞などの伝統芸能に通じることが大切であり、優れた文化財や芸術、自然に触れることも欠かせないというのももっともなことです。 |