京扇子 1. 扇子の歴史 
2. 京扇子のできるまで 
3. 人生を彩る扇子たち 
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3. 人生を彩る扇子たち

 扇子には多くの種類があり、さまざまな場で使われています。装飾用の扇子はもちろんですが、その美しさから本来の用途以外で装飾に使われる扇子も多くあります。


儀式用

檜扇(ひおうぎ)
 檜(ひのき)の薄板を絹糸で綴じ合わせたもので、もっとも古い様式の扇です。神官・僧侶用には普通、生地のままのものが使われます。宮中女官用のものは極彩色で、飾花や五色紐房(ひもふさ)が付きます。

 *檜扇の写真はこちら

中啓(ちゅうけい)雪洞(ぼんぼり)御夏扇(おなつせん)
 僧侶が儀式に持つもので、扇子を閉じた時に先が啓(ひら)いているため、中啓と呼ばれます。雪洞は中啓の略式で、主に布教用などに使われます。雪洞の先の開きは中啓の約半分で、御夏扇は普通の扇子のように仕立てたものです。
 能楽の舞台でも中啓は使われます。

 *中啓、雪洞の写真はこちら


芸能・稽古事用

仕舞扇(しまいおうぎ)
 能楽に使われます。観世(かんぜ)・金春(こんぱる)・宝生(ほうしょう)・金剛(こんごう)・喜多(きた)の能五流の各流儀によって扇骨の形状や彫りに違いがあります。またそれぞれ模様に独特の様式があります。扇の先を強く圧し鎮めた形から鎮扇(しずめおうぎ)とも呼ばれます。

舞扇
舞扇
舞扇(まいおうぎ)
 日本舞踊に使われます。各流派の紋の入った流儀物と、紋がなく流派に関係なく使われる無流があります。また舞台で使用される舞の曲目に合わせた舞台物もあります。

茶扇(ちゃせん)
 茶席に携帯する扇です。女性用の5寸(約15cm)、男性用の6寸(約18cm)などがあります。千利休による茶の湯の心得を書いた利休百首や、千家歴代花押集・茶花集・茶菓子集などいろいろな模様があります。


黒塗骨金銀扇と紳士用白扇
黒塗骨金銀扇と紳士用白扇
冠婚葬祭用

祝儀扇(しゅうぎせん)
 お見合いの際の交換扇や婚礼などの慶事に使います。男性用としては細骨白扇やモーニング扇 などがあります。

喪服扇(もふくせん)
 不祝儀の際の扇です。黒染骨鈍色(にびいろ)地紙のものが使われます。

 各和装ににふさわしい扇子は以下の通りです。

礼装/黒留め袖・色留め袖 黒塗骨金銀扇
(蒔絵付きも可)
準礼装/訪問着・色無地
(紋付き)
それぞれ好みの扇子
喪服 黒染骨鈍色地紙の扇子など

【招涼用】
色とりどりの夏扇
招涼用

夏扇(なつせん)
 普段使いの扇です。男性用は7寸5分(約25cm)、女性用は6寸5分(約20cm)が一般 的なサイズです。親骨の形や絵柄など、さまざまな工夫をこらした多くの種類があり ます。

絹扇(きぬせん)
 地紙の代わりに絹を使用したものです。

白檀扇(びゃくだんせん)
 香木"白檀"で作った扇です。檜扇風に綴じ合わせたものと、白檀の骨に和紙を貼っ たものがあります。白檀は香りが長く続くため、長年にわたって香りを楽しむことが できます。


2. 京扇子のできるまで


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