金工品
  ことば よみかた 説  明

鋳物 いもの 金属を溶かして、鋳型に流し込んでつくったもの。鋳物をつくる工程を鋳造(ちゅうぞう)といいます。鋳造には、焼型・蝋型・乾燥などの技法があります。

銀蝋 ぎんろう 銀と真鍮の合金で、蝋付けの蝋材に用います。銀10に対して真鍮7の割合のものを七分蝋、真鍮5のものを五分蝋といい、ほかに三分蝋、二分蝋、一分蝋、五厘蝋などがあります。真鍮の量が多いほど硬く接着しますが、流れは悪くなります。
甑炉 こしきろ 鋳物用の炉の一つ。甑は昔の木製蒸籠(せいろう)のことで、それにかたちが似ているための呼び名。鉢形をしています。
込め型 こめがた 不定型な原型の鋳型を造る技法です。原型の表面に紙土、中真土、粗真土を順に塗り込み、何個かに分割して外型を造りますが、原型の形に応じて中型もつくります。

焼結 しょうけつ 粉状にした金属を、融点よりも低い温度で熱して固体にする方法です。セラミックスの製造などにも応用されている方法です。

鍛造 たんぞう 金槌や木槌で金属を打ちのばしながら、形をつくり出していくのが鍛造で、必要に応じて金属を赤熱してやわらかくすることがあります。
彫金 ちょうきん 金属の表面を、鏨(たがね)で切ったり押したりして模様をつくる技法を彫金といいます。透彫、毛彫、象嵌など、多くの技法が含まれます。打出彫は、金属の裏面から打出した模様を浮彫りの形に仕上げます。
鎚起 ついき 鍛造と同じ様に金属を打って形を作る方法でも、金属板を立体的に成形するものは鎚起と呼ばれます。燕鎚起銅器や東京銀器の成形がこれにあたります。

中子 なかご 鋳物製造用具で、成形品の肉厚分をだすために、外型と組み合わせてその中に入れる中型のことです。金型、木型、石膏型でも同様に使われます。
煮込み法 にこみほう 銅や真鍮を着色する技法で、銅鍋に水、硫酸銀、緑青の混合液をつくり、その中で2〜3時間煮ると、茶色または赤色に着色します。

焼色法 やきいろほう 金属の着色技法の一つ。表面を下研ぎした金属を酢酸・硫酸銅・塩の混合液に漬けて酸化させ、炉で200度ぐらいに加熱して、漆や漆と紅柄の混合液を焼付け着色します。そのあと、皮膜と艶出しのためのいぼた蝋を塗ります。

蝋型 ろうがた 鋳造法の一つで、表面に細かい浮彫り模様を作るのに適します。原型に密蝋・松脂・パラフィン・油脂・木蝋を配合したものを用います。
蝋付け ろうづけ 金属を接着する技法で、母材の金属を熔かさずに、蝋材を熔かして金属を接着します。