3. 5つの書体

 書体には五体という、古く中国から伝わる書体があります。同じ「寿」の字でもこんなに文字が違うのです。

篆書
篆書てんしょ
実印などの印鑑はほとんどこれで書かれています。一番古い書体で、古く中国の秦の時代の公文書で使われていた文字です。この字体で自分の名前などを印鑑に彫り込むことを篆刻といい、篆刻された印鑑は絵や書などの作者のサインとして捺印されます。

隷書
隷書れいしょ
難しい篆書の書体を読みやすく簡単にした書体です。中国の漢の時代に流行しました。おなじみの「朝日新聞」や「菊正宗」などはこの書体で書かれています。

草書
草書そうしょ
中国の三国時代に普及した、篆書、隷書を崩した文字。

行書
行書ぎょうしょ
楷書がくずれて行書、草書になった、と思われるかもしれませんが、本当は逆で、草書、行書、楷書と書体は発展していきました。中国の書聖王義之の書はほとんどが草書、行書で書かれています。

楷書
楷書かいしょ
普段私たちが見慣れている文字はすべてこの楷書で書かれていますが、この書体が生まれたのはずいぶん遅れて唐の時代になります。あまりにも技巧的になりすぎた草書を読みやすくするために楷書が開発されました。


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