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福井県JR武生駅から車で約20分程のところに今立町はあります。ここにある5つの村、不老(おいず)、大滝、岩本、新在家、定友は昔から五箇(ごか)と呼ばれ、越前和紙の里として知られています。五箇でいつから紙漉きが始まったのかを明確にするものはありません。しかしここには珍しい伝説が残っていますのでご紹介します。
いまから1500年ほど前、大滝の岡本川の上流に美しい姫が現れ、「田畑の少ないこの里はきれいな水に恵まれているから紙を漉いて生計を立てよ」、と紙漉きの技術を伝えました。以来村人はこの姫を「川上御前」と呼び、岡太(おかもと)神社(大滝神社)に奉りました。
奈良時代になると、仏教が盛んになり、五箇に建立された大滝寺をはじめ、多くの寺が写経のために越前和紙を求めたといわれています。鎌倉時代には大滝寺の保護を受けて紙座(組合)が設けられました。1338年守護大名斯波高経(しばたかつね)が紙座の長、道西掃部(どうさいかもん)に献上させた紙の評価が高く、「出世奉書」と命名。これが「越前奉書」の始まりです。またこの時代に”紙王”(かみおう)と賞賛される「越前鳥の子紙」を漉き出しています。以来越前和紙は公家、武家の公用紙として普及し、時の権力者からの絶大な保護政策により確固たる地位を築きました。
明治時代には様々な改良が加えられ、現在の越前和紙の技術にひきつがれています。その独特の美しさやしなやかさは、横山大観などの芸術家からも支持されました。 最近では、平成元年を記念して、7.1m×4.3mの世界最大の手漉和紙「IMADATE平成大紙」を見事完成させ、越前和紙の偉大さを世界に示しています。 |
![]() 平成大紙の製作風景 |
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