鉄瓶ができるまで 1. デザインから中子づくりまで
2. 鋳型の乾燥・焼成から鉉の製作
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鋳型の乾燥・焼成
鋳型の乾燥・焼成
 でき上がった胴型、尻型は乾燥させた後、炭火の上で900℃前後の温度で約2時間かけて焼き上げます。このとき生じた細かい焼き割れは筆やヘラで修正します。

 次に尻型に熔鉄を流し入れる湯道を作ります。同様に蓋の部分の鋳型にも湯道を作り、鋳型の製作が終わります。さらに鋳型の内部に油煙をかけて型の表面を覆い、熔鉄が鋳型に焼き付くことを防ぎます


鋳型の乾燥・焼成
型の組み立て
 胴型を下にし、その中に中子を入れます。中子の尻の上に型持(かたもち)と呼ばれる鉄の小片を2、3ヵ所置き、その上から尻型をかぶせます。型持は熔鉄を注いだときに中子が浮き上がらないようにするためのもので、鋳込んだ鉄の一部になります。

鋳込み
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鋳込み
 「こしき」と呼ばれる3段式の熔解炉で銑鉄を熔かし熔鉄を作ります。熔解炉の中には燃料のコークスの他、銑鉄、屑鉄、石灰石などが入れられます。鉄は1,300℃から1,400℃で熔け、熔けた鉄は湯と呼ばれます。熔解炉の湯出し口から流れ出す湯を、「とりべ」と呼ばれる内側が赤土でできたひしゃくで受け、湯道から鋳型に注ぎます。

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仕上げ
 鋳上がった型が冷えたら型を開け製品を取りだします。次に中子を金属の棒で突き崩し、中側に付着している砂をきれいに除去します。
 型の合わせ目などの隙間から、注入した熔鉄がはみ出した部分を、金鎚やヤスリなどで叩き、削って形を整え、金ブラシで全体をきれいに仕上げます。

 形のでき上がった鉄瓶を800℃〜1,000℃位の木炭の火で焼き、鉄瓶に磁性酸化皮膜を付けます。この処理を「金気止め」といい、付けられた皮膜が錆びを防ぎます。金気止めの技法は南部鉄瓶から始まったものです。
 鉄瓶の外側は、直接火に当たり焼きムラがあるため、外側に付いた酸化皮膜は金ブラシなどで磨いて除去します。


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研磨と着色
 水漏れがないかどうかの検査をし、問題がなければ着色工程に移ります。仕上げの済んだ鉄瓶を、炭火の上で200℃位の温度で加熱し、表面を仕上げの漆やおはぐろがのりやすい状態にします。鉄瓶を熱しながら、クゴ草でつくった刷毛で漆を塗り、焼き付けます。漆で下塗を終えた鉄瓶に「おはぐろ」、または「茶汁」を刷毛で塗り仕上げていきます。

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鉉の製作
 鉉は鍛造(たんぞう)によってつくられるため、鉉専門の職人が製作を行います。一枚の鉄板を丸めて作る「袋貼り」と呼ばれる方法と、丸い棒を曲げて作る「モク」とがあります。「袋貼り」はとても手の込んだ技法で、この技法を行える人は少ししかいません。  着色仕上げの施された本体に、鉉を取り付ければ完成です。

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