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炎が引き出す人の技 刃物
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5. 炎が引き出す人の技 刃物

堺打刃物
 ひとくちに刃物と言っても、日本刀から大工道具まで様々です。江戸時代の後半には、それぞれの刃物に、歴史的・地理的背景に裏付けられた特産地が生まれるようになりました。時代のニーズに答えた製品づくりをしながらも、各産地はそれぞれの伝統を伝えています。

包丁
 包丁は刀鍛治の流れを汲む刃物として、最も知られているものです。中でも堺の本焼包丁は、現在でも、日本刀と同じ原料・製法で作られています。この堺の本焼包丁は、料理人の和包丁の世界では圧倒的な支持を得ています。  堺は平安時代から刀鍛治の盛んな場所であり、港湾都市のため外国文化や先端技術をいちはやく取り入れることができました。そんな伝統と高い技術力を背景に作り出されたのが堺の打刃物です。

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大工道具:鉋(かんな)、鑿(のみ)、鋸(のこぎり)

越後与板打刃物
 美しく精巧な日本の木造建築は、優秀な職人と大工道具に支えられています。職人の命ともいわれる大工道具として名をはせているのが、越後与板(えちごよいた)や播州三木ばんしゅうみき)の打刃物です。

 越後与板の打刃物は、信濃川の改修や与板地区の開拓に起源を持ちます。16世紀に行われた城下町づくりでは多くの建築物が建られ、そこから越後与板の大工道具が発展していきました。

 播州三木の打刃物は、山鋸(やまのこ)がはじまりでした。三木は木挽きを行う者が多い地方のため山鋸や板挽き鋸が盛んに作られたのです。18世紀なかばに有名な鋸産地として知られるようになると、三木は大阪の同業組合に参加して、鉋や鑿などの大工道具全般を生産するようになりました。以来、三木は大工道具の町と呼ばれています。

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鎌、鉈(なた)、鍬(くわ)、斧

 古くから漆器づくりが盛んで多くの漆掻き職人がいた越前では、京都から伝わった刀剣製作の技術をもとにして、江戸時代には良質の鎌が作られていました。漆を求めて全国を移動する漆掻き職人は、副業として行く先々の農家に、越前で作られた鎌を売り広げていきました。こうして全国的に知られるようになったのが越前鎌です。越前打刃物は、越前鎌の販売によって作られた、漆掻き職人やそこから転じた鎌行商人のネットワークを活かして発展してきました。

 茅葺き屋根の素材や牛馬の飼料、作物の肥料として、草は大事な資源でした。雪深い信州では、草を刈ることのできる期間が短いため、作業能率の良い刃物が求められました。草刈り鎌に代表される信州鎌は、そうした需要の元に発達した刃物づくりの技術から生まれました。この鎌の技術を応用したものが、信州打刃物の包丁や鉈、鍬、斧です。

 鉈・木刈り鎌・斧などの、伐採や植林用の刃物としては、土佐打刃物が知られています。土佐の打刃物は、開拓時代の北海道における刃物の需要に応えるために、技術的な創意工夫をこらして丈夫で鋭利な斧や鉈を生み出しました。その品質は高く評価され、現在では日本中の林業地で活躍しています。

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4. 錫器


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